新しいことを教える際に気をつけていること。

こんにちは!
連休もあっという間に最終日。

今日も朝からなかなかの暑さです。。。

さてさて。
今日は【ミラーニューロンシステム】についてお話したいと思います。

言葉だけ聞くと、何だか難しそうに聞こえますが、
お子さんがいらっしゃる方々は、無意識的に子どもに行っていることかと思います^^

脳のシステムには、
自分で実際に行っていなくても、見ただけで運動や行動がやりやすくなるシステムがあります。

それを専門用語で『ミラーニューロンシステム』と言いますが、
新しいことを学ぶ際、このミラーニューロンシステムを活用することが、良いとされています。

ミラーニューロンとは、鏡を見ているかのように、他の個体の行動を見て、自分自身までも同じ行動をとっているかのように反応をする、高等動物の脳内の神経細胞を指します。

この細胞は自分がなにか行動をするときだけでなく、
他者がする行動を見たときにも活性化することが分かっています。

たとえば、相手が泣いているのを見て自分も涙が出たり、
スポーツなどを見て興奮したりするのはミラーニューロンの働きによるものです。

目でみるだけでなく、耳から入ってきた情報でも活性化するとされます。

見たり聞いたりしたものを脳内で再現することを、鏡に映し出すことにたとえて、“ミラー”という名がつけられています。

スポーツなどで、上手な人のお手本を参考にして練習して効果が出るのも同じ理屈です。
相手の動きをじっくりと観察することで、脳内では自分が相手の動きをしているときと同じように細胞が活性化します。

その上で模倣することで、練習の効果が身に付きやすくなるのです。

具体的には

①お母さんや指導者がやって見せる
②子どもと一緒にやる
③子どもだけにやらせる

の順にやり方を示すことで、効果的に学ぶことができるそうです。

きっと多くの親御さんが当たり前にやっていますよね^^

そろばん指導においても、

①まずは先生が3+5の置き方をやってみる。
②次に、一緒に3+5を置く練習をする
③最後に生徒だけで3+5を置く練習をする

といった流れで、指導を行っています。

そしてそれをできるようになるまで繰り返すのです。
(2回目以降は②以降でもよいかもしれません。)

お手本を見せる
これは、脳のシステムからも理にかなった方法なのですね。

また、耳からの情報でもミラーニューロンシステムが働きますので、
日々の声がけ、伝えるもの・伝え方は大切だと感じています。

ぜひこの脳のシステムを生かしながら、
生徒たちがそろばんのやり方を効果的に学んでくれたらと思っています。

nakazawa

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