こんにちは^^
当教室では毎月お便りを発行していますが、
5月号では『異年齢で学べること』について一部掲載しています。
その中で「郷中(ごじゅう)教育」について、思い出したのでご紹介させてください。
皆さん、「郷中教育」をご存知でしょうか。
NHKの大河ドラマ【西郷どん】でも一部郷中教育の場面が出てきているようですね。
(観ておらず、詳細不明で申し訳ないです。。)
郷中保育とは、幕末に薩摩藩で行われていた教育のことで、
6~15歳くらいの子どもが集まり、そこに15歳以上の先輩がつき、衣食住・儒学・書道・剣術・武術をともにするもので、最大の特徴は、「教師なき教育(自習システム)」とされています。
早朝に子どもが一人で好きな先生の家(近所の藩士など)のところに行き、儒学や書道を学ぶ。
(誰から何を教わるかは子どもが決めてよい)
そしてその後、輪番で決めた集合場所に子どもだけで集まり、車座で今日学んだ内容を発表・共有します。
学ぶ内容は学問だけに限らず、山遊びや相撲などの体力づくりから道徳、剣術といった訓練まで多岐にわたっていたとされます。
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義務教育では、異年齢教育を実践することは難しい面もあるかと思いますが、異年齢教育は、勉強とは異なる学び…
例えば、思いやりや社会性、コミュニケーション力を身につけることができると思います。
そろばんのような異年齢の学年が集まる環境で、下級生は上級者がどんなレベルの練習をしていて、何がどう出来なければならないかということを自然と学ぶことができますから、憧れを持ったり、目標も立てやすくなります。
一方、上級者は自分が経験してきたことをアドバイスすることもできますし、時には先生に代わって注意したりする場面もあるかもしれません。リーダーシップや思いやりも育ちます。
教室の生徒たちがお互いを認め合いながら、切磋琢磨し、そろばんも精神面も成長してくれたら…と願っています。
nakazawa