いつの間にやら初夏の気温ですね。
なんなら日中は半袖で過ごせるくらいです。
こんにちは、暑くなってくるとカレーが食べたくなる栗崎です。
みなさんは暑くなると食べたくなるもの、なんですか?
さて、今日は伝票算のお話です。
3級から伝票算という種目が加わります。
伝票(数字の記載された紙を複数枚綴った冊子)をめくり、
指定したページ、計15口分を足していく種目です。
そもそもこの伝票って、一体何なの?
となる生徒さんがほとんどだと思います。
元々、そろばんは商人たちが使っていた計算道具。
一日の商品の売上と、商品の仕入れにかかった費用を計算して、
利益を求めるために使われてきました。
売上金や、仕入れ等にかかった費用(出金)など、
お金に関することは全て伝票という紙に記載します。
伝票とはお金のやり取りがあった相手に、
この商品をこの金額でお取引しましたよ、という証拠(履歴)を残すために記す、
領収書のようなものです。
伝票用紙は2枚複写式になっていて、一枚は自分に、一枚は取引先に渡します。
そうして伝票のうち、儲け分(プラス)を売上伝票、かかった費用の分(マイナス)を出金伝票としてまとめて
最後にトータルの金額を計算し、日々の利益を算出していました。
それが電卓の普及→パソコン・計算ソフトの普及によりデジタル化され
現在では伝票を使った売上計算をすることはほとんど見かけなくなりました。
また日商珠算能力検定試験では、平成14年度から伝票算を廃止、
日本珠算連盟の段位認定試験についても平成15年度から廃止となり、
そろばん教室によっては伝票算をやらないところもあるそうです。
(当教室が所属する全国珠算連盟や、京都に連盟本部のある全国珠算教育連盟では
今も伝票種目が検定に盛り込まれています)
左手で颯爽と伝票をめくり、右手でどんどんそろばんを弾いていくあの光景は
個人的にグッとくるものがあるので、
やらなくなってる所があるのは少し寂しいですね。
もしも伝票算にこだわりがある、絶対やってみたい!
と意気込み・強い熱量がある方は、
念のため教室で伝票算をやっているのか
聞いてみてくださいね。
栗崎