ずっとこの気温のまま維持して欲しいです。
秋がどんどん短く感じますが、旬を迎えた芋栗南瓜、
ぶどうに梨に柿、といった秋の食べ物を沢山食べて
秋を味わいたい栗崎です。
さて、今日は大人の方向けのそろばんの話です。
大人になってからそろばんを始める方、少なくないです。
リスキリングの為に、
あるいは子供に教えたい、
あるいは計算力を鍛え直したい
などなど色々な理由があります。
そして大人の習い事でいつも言われるのが
始めるには遅くないかという質問。
いつだって今現在が一番若い時だから
いつ始めても大丈夫。
It’s never too late to learn.
ということで早速本題です。
大人になってからそろばんをスタートした場合
最初はサクサクと進むことが多いです。
というのも序盤で低学年の子どもが詰まりやすい
・5の合成(4+1,3+2,4+2,3+4など)
・10になる組み合わせ(1と9,2と8,3と7,4と6,5と5)
がすでに頭の中に入ってる状態なので
運指さえ覚えられればスムーズに進んでいくのです。
またその後の9級、かけ算九九がすでに覚えている
8級のわり算の商を見つけるのが早い
というところでここまで余裕を持って昇級していくことが多いです。
しかし珠算がサクサク進む一方で
暗算が滞っている(!?)ということがあります。
イシド式そろばん教室では
9級練習に入るタイミングで暗算もスタートします。
暗算チャレンジという名前でのテキストが1〜6の順に
見取暗算が4冊、かけ暗算が2冊の計6冊。
それが終わると暗算6級がスタートします。
この最初の6冊でまずはしっかりと珠算式暗算(頭の中でそろばんをイメージし、
手元に透明のそろばんがあるかのようにして指を動かしながら)
で解いていく練習をします。
このそろばんのイメージが最初はなかなか出来ない、と苦戦される方が
大人のかたの方が多い印象があります。
それに対して
「やっぱり子供の柔軟な頭の方がイメージ湧きやすいのかなぁ」
なんて心配されたりしますが
そんな事はないです!
というのもこの暗算をスタートするまでの期間が
大人のかたはとても短いんです。
先に述べたように、9級の練習に入る前段階の教材ホップステップジャンプ、
ここにかかる時間が大人のかたは短いので
単純にそろばんをみている時間がそれだけ短くなります。
逆に低学年から始めて
ホップステップジャンプに時間をかけて来た子達は
その分だけそろばんをじっくり見てきているので
イメージをすぐつけることが出来る、という事です。
なので大人の方は珠算と暗算との進度スピードに乖離があったとしても
どうか焦らないでください。
暗算チャレンジ6冊を通して、
頭の中でそろばんのイメージがしっかりつくように取り組んでいただければ
暗算6級、5級、そして珠算式暗算の一番のポイントと言える4級で差が出ます。
(暗算5級までは見取暗算が4口なので珠算式暗算のイメージが弱くても計算力があれば筆算式でも押し通せますが、
4 級は計算の口数が6口に増えるため珠算式暗算でないと間に合わず、暗算最初の躓きやすい級と言われています)
頭の中でそろばんがイメージしづらい最初のうちは
隣にそろばんを置いて暗算を進めてみるのもおすすめです。
(そろばんを置いて、指も動かしますが実際には珠を動かさずにイメージする手法です)
ぜひ自分に合った透明そろばんのイメージの作り方を実践してみてください。
栗崎