こんにちは、あまりの暑さに今が何月か分からなくなりそうな栗崎です。
ま、まだ6月でしたか。
そんな暑さに負けず教室に顔を出してくれる生徒さん、
送迎してくださるおうちの方々に感謝です。
さて、教室には各級練習プリント冊子が何冊も用意されています。
珠算ならホップ、ステップ、ジャンプの後は9級〜1級、
暗算なら暗算チャレンジ1〜6、そのあとは暗算6級からスタートして1級
そして珠算暗算それぞれの段位練習プリント
各級取り揃って置いてあります。
その中で、この級、やたら減りが早いな、
と感じる級があります。
それが暗算4級。
暗算は6級からスタートしますが、
実は6〜4級まで、かけ暗算とわり暗算の難易度は変わらないのです。
変わるのは見取暗算だけ。
6級は3口、5級は4口だったのが4級では6口と長くなります。
珠算9級の見取算が2桁5口なので
それよりも難しいのです。
その上4級から合格点がこれまでの60点⇨70点に上がるので
この級で苦戦する子は結構多いです。
見ているとやはり3口目、4口目の時点で透明そろばん3桁のイメージが
しっかりできておらず、
今いくつかと聞くと一の位や百の位で数字が浮かんでこない
なんてことがよくあります。
そんなときは頭の中で「いま、いくつ入っているか」をイメージしやすいよう
3口目までの計算の答えを透明そろばんで入れ直してみる(実際に指を動かしてみる)と
しっかりその時点での数字のイメージが残ります。
ここで今いくつ、の数字を紙に書くという手段もありますが
(もちろんそこまでで計算が合っていたか確認をするためにメモを残すのはありです)
仮にメモを残したとしても頭の中ではしっかりそろばんの珠を
入れた状態をイメージしておきましょう。
というのも、人間の目は数字がたくさん書いてあると
無意識にそれを読んで数秒間記憶してしまいます。(短期記憶)
短期記憶はだいたい5〜7つの情報が保持されます。
4級の問題でいうとすでに6口分の数字が書いてある状態で
頭の中で途中までの答えの数字を文字として記憶してしまうと
3、4口目を計算したあたりで短期記憶の情報がマックスを超えてしまい、
今いくつ、が混乱する事があります。
(筆算式暗算で進めていると5、6口を越える計算で苦戦するのはこれが理由です)
その中で文字ではなくそろばんの珠という画面の状態で記憶していると
今いくつ、の数字が引っ張られることがなくなります。
透明そろばん、イメージがまだ弱いな、ぼんやりしちゃうな、と言うときは
ぜひ!指を動かしてみてください。
慣れるまでは1口足すたびに
今いくつ、と指を動かして入れてみるのも有効です!
1口ずつ書くよりも時短にもなります。
※途中までの計算の答えをメモしてしまうと
最後に回答する際に途中計算のメモを二重線で消さないと
答えが重複して◯がつけられないため
最後に途中の答えを消す手間が生じます。
ここの4級の時点でしっかり透明そろばん3桁のイメージを持てていれば
3級の2桁8口にも太刀打ちできます。
ぜひ透明そろばんのイメージをしっかりつけられるよう
4級の見取暗算で苦戦しているときこそ
今いくつだ!と指を1口ずつ動かして入れて
透明そろばん定着させていきましょう。
栗崎