こんにちは!
先日の日曜日は、
当教室の検定日でした。
検定を受けたみんな、お疲れさまでした!
「うー、緊張するー!!!」
「見取算やだー!」
なんて、言いながら、
頑張っていた生徒たち(笑)。
特に級があがるにつれ、
合格の難しさを知ったり、
【練習】と【本番】の違いが分かってきて、
緊張感が増すように感じています。
【練習】と【本番】は全く違うものであること。
本番で、いかに緊張感をマネジメントして、
結果に結びつけることができるか。
そうしたことも、
検定や競技大会という場を通じ、
生徒たちが学んでくれていたら嬉しいです。
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さてさて。
今日は、【暗算1級の見取暗算の計算】について。
お話したいと思います。
暗算1級というと、
(全国珠算連盟のレベルですと、)
・かけ算(2桁×3桁…珠算6級レベル):20問
・わり算(5桁÷3桁…珠算5級レベル):20問
・見取暗算(2~4桁10口):10問
各種目3分で、合格ラインは80点です。
つまり、合格するためには、
・かけ暗算・わり暗算は16問以上、
・見取暗算は8問以上、
正解する必要があります。
2桁×3桁の問題を3分で20問で解くということは、
1問あたり平均で9秒以内で解いていく必要があります。
(実際は書く時間も含めますので、
計算自体は6~7秒以内、
といったところでしょうか。)
大人でもハイレベルですよね!
もちろん、
カンマを忘れてたら不正解。
カンマを書く位置を誤っても不正解。
厳しい基準となっています。
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さて。
暗算1級でも、
一番のネックとなるのは
【見取暗算】です。
特に上級になればなるほど、
珠算では【見取算】(と【伝票算】)が
暗算では【見取暗算】が、
合否に大きな影響を与えます。
いずれも口数が多く、
かけ算やわり算の何倍もの、
集中力を要します。
限られた時間の中、
かなりのスピードで計算していきますので、
引っ掛けて珠をずらしてしまうことも、
桁を誤ってしまうこともあります。
焦って、1口飛ばしてしまったり、
引くところを足してしまうことも。
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【スピード】と【正確性】を両立するって、
大人でも大変なことですよね。
「時間がない!」と思うと、
外出後に忘れ物に気づいたり、
「もう〆切だよ!急いで!!」
なんて言われたら、
ミスを修正できなかったり。
大人でもあるあるだと思います。
経験が少ない、子どもなら尚更です。
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さて。そんな、
みんなの壁になりがちな!?の、
見取算、見取暗算ですが、
暗算1級の見取暗算では、
基本的には4桁まとめてではなく、
3桁区切りで暗算するよう、指導しています。
4桁まとめて、
暗算する方が早いですし、
加減算(引き算がふくまれるもの)の場合、
千の位から1借りてくることを
面倒に感じる生徒もいますが、
4桁まとめて計算した場合、
往々に発生することが、
早いけれど、間違う。
というもの。
答えが5桁になりますので、
頭で5桁のそろばんを
鮮明にイメージする必要があるのですが、
そうすると、
1万の位や1,10の位で間違いが増えたり、
注意する桁が増えるため、
200だっけ?300だっけ??となりがち。
(イメージするそろばんの珠を
鮮明に記憶しておくことが難しいのだと思います。)
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もちろん、
暗算が抜群に秀でて得意!
2級までの3桁同様、
4桁でも問題なく解ける!
という生徒も
稀にいるかと思いますし、
そうした場合には、
子どもの能力や適性、性格などに
合わせて柔軟に指導すべきと思います。
ただ、多くの場合、
これから段位暗算となり、
5桁6桁…10桁などの
計算をするときも基本、
3桁区切りで計算を行っていきます。
私も10桁などの見取算を
基本的に3桁区切りで計算しています。
場合によって、
最後の7~10桁を4桁まとめて
計算することもありますが、
これは3桁区切りの計算の
正解率が高まってからでも
遅くないと思っています。
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【スピード】と【正確性】のバランスを取る。
そのバランスを取りやすい計算を
考えなくてはならないと思っています。
それが、
そろばんの難しさであり、
そろばんだからこそ培える
社会でも通用するスキルです。
とはいえ、
私もまだ指導者としては若輩者。
昨日もいしど直営の先生に、
上級指導について、
アドバイスを頂いたりしていました^^
生徒たちが成長する上で、
使える情報、ツールはフル活用したい。
そんなことも思いつつ、
日々、生徒と向き合っています(笑)
それでは、
今週も頑張りましょう♪
nakazawa