こんにちは!中澤です。
あっという間に年度末。
教室としては開校して丸6年となります。
(4月には7年目に突入します!)
開校時、1年生で入塾してくれた生徒が、
今月小学校を卒業します。
1年生の頃のあどけなさを思い出しては、
6年間での成長に驚くとともに、
その間、生徒たちの成長を
見届けられたことへの幸せも感じていて…。
通い続けてくれて、ありがとう★
そして、
中学生になっても続けてくれたら嬉しいな!、
なんて思っています^^
*
さてさて。
今日は、【かけ算(片落とし)のポイント】について。
お話したいと思います。
教室によって、かけ算の指導法はいくつかあり、
・両おき:被乗数も乗数もそろばんに入れて計算する方法
・片落とし:被乗数だけをそろばんに入れて計算する方法
・両落とし:被乗数も乗数もそろばんに入れず、答えだけそろばんに入れる方法
(a×bの場合、a=被乗数 b=乗数)
当教室が加盟するいしど式では、
【片落とし】を採用しています。
※競技選手や先生の判断で、
【両落とし】に変更することもあります。
ちなみに私自身がそろばんを習っていた時は、
最初は、片落としでしたが、
競技大会や進級する中で、両落としを教えてもらいました。
(ただ1級になってから両落としを学んだので、
習得するまで苦戦した記憶があります(笑))
両落としは計算スピードが早くなる一方で、
片落としよりも正確率が落ちやすいため、
ある程度の練習量が必要となります。
*
さて、片落としでのかけ算の計算。
特に初歩の頃に気をつけたい点が、
被乗数を見る場所…具体的には、
“そろばんの”被乗数を見ているか、です。
例えば、
36×7といった問題の場合。
片落としで計算する場合、
36はそろばんに入れ、7は問題用紙を見ながら、
計算していきます。
①6×7をし、42をそろばんに入れ、次に
②3×7をし、21をそろばんに入れる
(答えは252になります。)
その時、ついやってしまいがちなのが、
【そろばんに入れた被乗数ではなく、
問題用紙の被乗数を見ながら解く】
というもの。
そろばんに被乗数(36)を入れているのに、
・問題用紙の6と7を見て、42をそろばんに入れる、
・問題用紙の3と7を見て、21をそろばんに入れる、
といった具合です。
こうなると、
目線が大きく動きますし
(桁が増えれば増えるだけ大きくなる)、
意識すべき場所も増えるため
(問題用紙の被乗数・乗数・
そろばんを目線が行ったり来たり)
時間もミスも増えがち。
一方、
そろばんに入れた被乗数を見る場合には、
目線は、そろばんと乗数のみの行き来のみ。
また、かけ算の答えは、
そろばんの被乗数のすぐ傍に入れていきますので、
被乗数の場所は固定されているような感覚で、
乗数だけを意識しながら計算できるようになります。
小さな意識・小さな基本が
その後の正確率やスピードに影響していきます。
点数だけではなく、
中長期的な成長も踏まえ、
生徒の目線・基本所作も意識する。
そうした点も大切にしながら、
指導を進めていきたいと思っています。