こんにちは、隙あらば柑橘トークをしちゃう栗崎です。
一月も下旬、甘平(かんぺい)が旬の季節がやってまいりました。
これくらいの時期になると、酸味が抜けて甘味が増したみかんが多くなってきます。
特にこの時期旬を迎える甘平は、手で剥けるほど外皮が柔らかく
内皮そのまま召し上がっても甘みを存分に味わえるイチオシみかんです。
(決して愛媛の回し者ではございません、ただの柑橘ファンです)
さて、そろばん教室で先生をやっていると、生徒さんから、
そろばんの珠をすべて入れた状態で「先生、いくらでしょうか!?」と聞かれることがあります。
大きな数字、どこまで読めますか?
日常生活で聞く大きな数字。
たとえば2023年の国家予算が114兆円。
(それでも馴染みが無さすぎて漢字変換では先に腸炎が出てきました笑)
15桁の数字になります。
15桁と言われても馴染みがない!!
と思います。
15桁がどれほどなのかと言いますと。
2月にあるそろばんコンクール。
一番上のクラス、特別クラスが解くかけ算に
最大8桁×8桁まで出てきて、その答えが15〜16桁の数字になります。
そのレベルです。
読上算一級では10桁、10億まで出てきます。
さらに上の段位検定では
初段〜四段で12桁・1,000億の数字が
五段〜七段で14桁・10兆の数字が
八段〜十段で17桁・1京の数字が
出てきます。
ちなみに当教室で使用しているそろばんは23桁まで入ります。
(そろばんは商品によって、27桁まであるものや
13桁までの小さいものもありますが一番主流なのが23桁です)
21桁を超えると京のさらに上、垓(がい)になります。
23桁で100垓です。
なのでそろばんの珠を全て入れた状態では、
999垓9,999京9,999兆9,999億9,999万9,999
になります。
万以降、4桁増えるたびに 億、兆、京、垓、と続きます。
以降は
杼(じょ)、穣(じょう)、溝(こう)、澗(かん)、正(せい)、載(さい)、極(ごく)、
恒河沙(ごうかしゃ)、阿僧祇(あそうぎ)、那由他(なゆた)、
不可思議(ふかしぎ)、無量大数(むりょうたいすう)
※『杼(じょ)』は正確には「のぎへん」ですが漢字の規格(JIS漢字コード)に登録されておらず
非表示になってしまうため、ここでは『杼』と表記しています。
江戸時代に書かれた算術書『塵劫記(じんこうき)』が出典になります。
なんだか後半から仏教で出てきそうな単語だなぁと感じた方、さすがのご高察です。
元々仏教の経典に載っていたものに由来します。
そちらには無量大数より大きい数字が載っているそうです。
大方広仏華厳経(だいほうこうぶつけげんきょう)という経典だそうですが
そこまで話すとだいぶマニアックな方向に進みそうなので、
本日の大きい数字の話は無量大数で締めますね。
なかなか兆、京以降は使う機会も見る機会もないですが、
覚えていると一目置かれるかも!?