とっても小さな数字、涅槃寂静

こんにちは!
柏餅はこし餡派ですが、味噌餡も食べたい栗崎です。

柏餅

ゴールデンウイーク真っ只中ですね。

お出かけ予定と言ってた生徒さんたち、
今頃楽しんでるかな。
川遊びやら遊園地やら、様相はまさにプレ夏休み⭐︎
のテンションでした。

明日は雨予報で気温も下がってしまうみたいなので
温度差や急な雨予報による体調の変化に気をつけてお過ごしください。

 

さて、以前こちら
大きな数字の単位について紹介しましたが
今回はその反対の小さな数字について紹介します。

一番大きな数字として無量大数が出ましたが
その対極、一番小さな数字が涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)です。

数字に起こすと
0.000000000000000000000001

0が実に24個付きます。
もはや無いに等しい。

仏教用語で涅槃寂静とは

煩悩から抜け出して一切の欲がなくなり、

悟りの境地(仏教における最終目標)に達する」こと。

つまり無の境地。

小さい数字は1桁下がるたびに名前が変わります。

0.1から順に分(ぶ)
0.01 が厘(りん)
0.001が毛(もう)

この辺りまでは聞いたことがあるかも。(よく野球の打率に厘が出てきますね)

以降は

糸(し)、忽(こつ)、微(び)、繊(せん)、沙(しゃ)、塵(じん)、

挨(あい)、緲(びょう)、漠(ばく)、模糊(もこ)、逡巡(しゅんじゅん)、

須臾(しゅゆ)、瞬息(しゅんそく)、弾指(だんし)、刹那(せつな)、

六徳(りっとく)、虚空(こくう)、清浄(せいじょう)、

阿頼耶(あらや)、阿摩羅(あまら)、涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)

と続きます。

 

小さな数字の単位はなかなか使うことはありませんが
逡巡や刹那という単語は見かけることがあるかもしれません。

刹那は「ほんの一瞬」という意味で使われます。
なるほど確かに。

逡巡は「決断できずにためらうこと、ぐずぐずすること」という意味なのですが

数値としては10のマイナス14乗、

0.00000000000001の事ですから一瞬のためらいですよね。

 

これらの数字の単位も出典はありまして
中国の算術書、『算法統宗』という著書に出てくるそうです。

ちなみに作者はそろばんや巻尺を考案した、そろばんの父と称される程大位先生。

なんと!
そろばんに繋がってきましたね!

日常的な出番はほとんどなさそうですが
あの漢字、あの熟語、とても小さな数字の単位に出てくるな〜

と知ってるだけでも知識の糧となります。
ぜひこの機会にチェック!

栗崎

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